ファームやまねの面々(スタッフ紹介) 自然と文化が交差するまち 米原市 産地直送 伊吹ほたる米
ファームやまねブログはじめました!

こだわりをもってお米を育てている様子を多くの方に見ていただきたい想いから「ブログ」を開設いたしました。ファームレシピやお客様の声などはこちらをご覧ください。

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親方 山根左近の がちんこインタビュー
Q1、山根さんの作るお米は絶妙な甘さがありますね。そのお米作りは何からはじめるのですか?

まず元気な苗をつくることから始まる。すべての生命にとって、発芽させるという工程は大事な大事な要素やね。品種の中から更によい籾を厳選し、苗床に播いて自家製の発芽室にならべる。

イメージ画像 1温度と湿度、光と酸素を調節することで発芽がはじまるんだけど、室内だと光量が不足するので全体に蛍光灯を配置して自然に近い環境をつくっておく。そうすると発芽した時点から緑化がはじまり、緑化すると苗は元気に育っていく。

発芽するまで約70〜80時間程を要するんだけど、その間はボイラーを炊いているので火事をおこさないよう、夜中も見回りするのが一苦労やね。。。。

Q2 先日ある番組で農家の方のインタビューがあり、その中でケイ酸、ケイ酸とおっしゃっていましたが、ケイ酸とはどういうものですか?

ケイ酸とは稲の葉の表面あるいは茎にいっぱいに張る自然のバリアのようなもの。特に稲科植物いうのはケイ酸を多く含んでいる植物なんや。

イメージ画像 2ケイ酸はウドンコ病やイモチ病など病気や害虫から守る天然のバリアのようなもので、そのケイ酸を豊富に土に与えることで害虫や病気に強い稲ができるわけだよな。まぁいうならば 天然のバリアに守られた皮膚がしっかりしている植物やね。

そのケイ酸にも鉱物的なケイ酸と植物性のケイ酸があるんやけど、やはり稲には植物性のケイ酸をあたえることが大事なんや。それもできるだけ天然の自然のケイ酸をね。うちのようにたくさん米をつくっている農家はたくさんのモミガラや藁が出る。

モミガラ、稲藁にはおおくのケイ酸が含まれているので、しばらく寝かせてた間に自然と腐敗が始まり新しいケイ酸がどんどん生まれてくる。それに以外にもいろんな植物がケイ酸をもっているので、腐葉土にすることでケイ酸を含んだ堆肥をつくることができるんや。

もちろん植物以外からもケイ酸を供給することができる。例えば牛糞なんかそうやね。牛は藁が好物でしょ。そのケイ酸をたくさん含んだ藁をたくさん食べるので、当然牛糞にはケイ酸がたくさん含まれる。ケイ酸をたくさん含んだ牛糞は土にとって最高の天然肥料。だから酪農家さんと我々は切っても切れない関係で、それぞれの良い所を互いに供給しあっているんだ。

そしてケイ酸を土にいれることで害虫への抵抗性が高くなり、また収量や食味も向上する。土の状態が良ければ農薬も最小限に抑えることができる。あるいは農薬自体を使わなくても良い場合もある。
化学肥料などを使えば手間は軽減されるでしょうし、効率もあがるんやけど、できる限り自然に近い環境で稲を育成するための努力を絶えず行っていくことこそが大事なんだ。その努力の結果として「美味しく」、「安全」で「安心」なお米をお届けすることができる。自然環境や消費者、そして生産者である我々の体の為にも、みえない努力を毎日しているや。

Q3,しかし、それらの努力には相当な時間がかかるわけで、価格にも反映するのでは?

努力の見返りとして 価格が高くなるという動きがでてくるね。しかしお米の値段が高すぎると、消費者から支持いただけんでしょうから、我々はいかに企業努力を行い、手間、ヒマをかける部分と効率化を目指す部分とを分けて形成していくことが必要やね。

トラクター、田植機、コンバインなどは国内最大級クラスの農機具を導入し効率化を計っているけど、土づくりについては、やはり時間がかかるわけで、その部分は消費者の方にもある程度ご理解していただきたいというのが正直なところ。我々生産者は安心で安全な食品を消費者の方にお届けするために、最大限の努力を毎日おこなっておりますのでそれなりの価値観がありますよ、というのを消費者の方にもインターネットを通じて知っていただきたいというのが願いです。

イメージ画像 3アメリカとか諸外国に比べれば日本は農薬に関しての規制が厳しい。特に滋賀県は京都、奈良、大阪の水源地である琵琶湖があるので、全国の中でも一番農薬に厳しい所なんやけど、それらの基準を満たした上で出来上がるファームやまねのお米は本当に美味しい。うちの子供たちが美味しい、美味しいといって食べるのがなによりの証拠やね。

それからこの米原地方、特に山間地いうのは 水がとにかく美味しい。近隣の山から湧き出た冷たい水を豊富にあたえることで、より美味しいお米ができるんやけど、その分収穫量はあまりあがらんというのはあるのよね。一般的に平場では10アールあたり10俵(約600kg)ぐらいとれるけど、ここらでは7表(約420kg)ぐらいしかとれないんや。
しかし、平地のお米に比べてみると甘み成分を多く含み、一つの一つの米粒が大きかったりとお米の品質面では非常に恵まれた土地やね。

Q4、昨今 食べ物によるアレルギーなどをよく耳にしますが?

今ね 世間でいわれているのが食品を食べたらアレルギーなったとか、消化不良おこしたとかよく聞きますがそんな問題じゃなくて、やっぱり50年 我々が70年 80年生きてきた中で、戦後食品にどんな変化があったのか、消費者の方にもそういうことをしっかり知っていただく必要があるのではと思います。
10年 20年 50年 100年というサイクルできた時にどうなるかということがね、ここが一番大事やと思う。目に見えない部分だけども、できる限り自然環境に近いかたちでお米を育てる努力をしていくことがやっぱり大事なのですよ。

イメージ画像 4親父を含む 昔のお百姓さん。「百姓」 百の姓というんやけども自然な環境、そういうのを大切にしてきたと思うんやね。今までは効率化と成果を目標にした社会の思想やから、特に昭和30年以降から50年までぐらいまでは短時間で収穫量を増やす、ぎょうさんとれたらいいねや 言う具合に大量の農薬を使用し続けてきた結果、お米がまずいとか、アレルギー体質になったとかいろんな障害がでてきたんやけど、今 もう一度さかのぼって やっぱり 量でもなく効率でもなく、より安全な食品を生産するためには どうしたらいいのか という事を真剣に考えていかないとダメな時代になったなと思うね。

特に環境問題であり それからISOですか。ISOそのものが結局 もったいないという言葉なんや。先日、愛知の環境博の中で日本にはもったいないという言葉があると。これはISOの基本的な考えかたやいう言い方してはった。その通りや。日本の中にある もったいない もったいないという言葉はモノを大切にしよう、大事にしようという心であり、それこそが我々が大切にしたいものなんやね。

イメージ画像 5これから50年60年 生きていく中でやはり健康に暮らしたいと誰もが願っている。そのためには食べるということを正しく知り、勉強していくことが正しい知識を身につけ健康に暮らすことができるんやろう。

高齢になって体のあちこちが悪いといって病院通うのではなく、健康なときから正しい食事を身につける、医療費に払うのであれば少々コストがかかっても安全な食品をいただくことで健康を維持できるようになる。そういった考え方もできるんやとおもう。

ここ5年10年でそれら健康・食品の安全・安心への考え方が大きく変化すると思うし、根本ではそういう認識はもっているとおもうんだな。物が豊富にあるさかいに粗末にしたりするのではなく、自分なりにどうに役立てるか、どう使っていこかって考えていかんといかんよね。特に若い世代の人がきちんと勉強していかなならんとおもうんや。

店頭に並んだ精米したお米しか知らん若い人が多いとおもうから、インターネットを通じてお米が出来るまでの過程やわれわれ百姓の想い、またお米を通じて安全・安心とはどういうものなのかを、できる限り多くの人に知ってもらいたい、ただそれだけがファームやまねの願いやね。